居宅介護支援事業所

ケアマネ備忘録~忘れられぬ日々~ (居宅介護支援事業所)

若い頃から山に登ることが大好きだったという利用者のSさん。年を取ってからも80歳までは気の向くまま近隣の山へ出かけていたそうです。

私が訪問に伺うとまずは、「最近はどこか(の山)へ行かれましたか」と聞いてくるのがお決まりの挨拶でした。

「なかなか忙しくて出掛けられなくて」と、これもお決まりの返事をします。

「そうですか、まあどうぞ」とイスを勧めてくれます。一通りの様子伺いのあと、満を持した様子で、そこからSさんの思い出話が始まります。

 

「あの時代はねぇ、大した装備もなく寒さをしのぐのも大変だったよ」

「○○稜線の雨で避難した岩陰は、とても甘い匂いがしたんだ」

「△△山頂から見た夕日の美しさは忘れられない」

 

毎回似たような話しばかりなのですが、ゆっくりとひとつひとつを確かめるような口調で思い入れのあるエピソードを話してくれます。途中私の経験話にも目尻に深いしわを作りながらうなずいてくれました。

遠い目をした長い話しは、やがて短い沈黙で終わりになりました。

 

亡くなる前月までSさんは私にあれこれと山の話をしてくれました。同じ山を愛する大先輩としてSさんは”未来の私”でもあったと思っています。

時々思い出しては問いかけています。

「89年間、楽しい人生でしたか?」

            by T.H

 

写真はイメージです

居宅介護支援事業所とは?

 さて突然ですがみなさん、”居宅介護支援事業所”とはどのような事業所かおわかりになりますか。
 「居宅で介護する事業所」と読んで字のごとくですが、実際に関わりを持ったことがない方には今ひとつ???というところでしょう。
そのような方のために、実体はどのようなところなのか簡単に紹介させて頂きます。
(始めに断わっておきますが、ここは決して怪しい事業所ではありません)
 居宅介護支援事業所で支援を行うのは介護支援専門員(ケアマネジャー)です。そして支援の対象は原則的には「自宅で生活している要介護に認定された方」です。
業務内容を一口で言えば、その利用者様にあった支援計画を作成し、それに基づいて支援を行うことです。わかりやすいところでは、介護計画に基づいて、例えば通所介護、訪問介護、福祉用具貸与などの事業所にサービスの提供を依頼しています。

介護が必要な方、是非私たちにご相談下さい!!

訪問入浴のデモに参加しました(居宅・包括)

介護保険の在宅サービスの中に、訪問入浴というものがあります。この訪問入浴サービスは諸々の事情で家のお風呂に入れない方、またはデイサービスなどの利用が困難な方でも、家の中に専用の浴槽を持ち込み安心して家で入浴できる介護サービスです。

先日、平方地域ケアマネ会の中でアースサポート株式会社のスタッフの方々による訪問入浴のデモンストレーションがありました。その内容を紹介させて頂きます。

 

入浴前にバイタルチェックを行い、服を脱がせたら、さてさて入浴の開始です。

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介助スタッフは3人(1人は看護師)です。通常2人がかりで利用者様を寝床から抱き上げ浴槽に入れます。

お湯は直前にはっておきます。入浴剤を選ぶ事ができます。

  

 DSCF5006お湯に入って温まったら、まず洗顔から始めます。きれいに拭いてもらって気持ち良さそうです。

 

  DSCF5007並行して他スタッフが身体も洗っています。

腋の下、足先、陰部など、隅々まで残しなく洗ってくれます。

 

 

 DSCF5010洗髪です。モデルさんも気持ちよくて寝てしまいました。(?)

 

  DSCF5012背中とお尻は、身体を支えながら横を向かせ丁寧に洗います。

なかなかの重労働です。スタッフの皆さんの額に汗が出ていました。

 

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2人で抱きかかえてお湯から上げます。入浴時間は約10分でした。

 

  DSCF5018寝床に寝かせて、この後バスタオルで身体を拭き、服を着せて終了です。

 

 浴槽入浴は日本独特の文化であり、他国ではこのようなサービスはないようです。大掛かりになりますが、日本人なら例え寝たっきりになったとしても、温かいお湯に浸かってみたいと思いますよね!

  アースサポート株式会社の皆様、お忙しい業務の合間に実演ありがとうございました。

我々ケアマネにとっても実際のサービス内容を見れるのは良い勉強となりました。

ケアマネの一日(居宅介護支援事業所)

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8:45  「おはようございます」 電話の音が鳴り始めます。利用者様のお悩みや日常生活支援についての相談が始まります。

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10:00  私たちケアマネの主な仕事は、利用者様の在宅生活を支えるための計画を作成しサービスを提供することです。今日も利用者様の意向、サービスの必要性を確認し、計画を立案しています。また利用者様のお宅に訪問にも出かけます。

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12:00 ただいま~。  午後に備えてエネルギー補給。

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13:00 行ってきま~す。今日は市役所に行って、利用者の申請の代行手続きをしてきます。

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16:00 パソコン作業で肩がこる!!

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17:45 無事業務終了~。 今日は平穏な一日でした。

居宅介護支援事業所より H25.06

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 5月1日より居宅介護支援事業所あけぼのの管理者となりました、松本玲子と申します。

 ケアマネージャー5名体制となり心機一転スタートしました。5人の力を合わせ、利用者様が住み慣れた地域で明るく元気に生活できるお手伝いをさせて頂きます。

 在宅介護で困っている事や不安な事などございましたら、お気軽にご相談下さい。 (松本玲子)

 

 高齢者の心の奥にある本当の悩みに触れ、一緒に悩めるような居宅にしていきたいと思います。(今も結構悩んでいるつもりですが・・・)   (藤井睦美)

 

 「利用者の笑顔が見たい」という思いが私の原動力です。その人の最良の人生をサポートしていきます。 (広井忠張)

 

 私のモットーはいつまでも元気に楽しく過すこと。米を作ったり、勉強したりと、私のデイサービスと思いお金をかけています。皆様も一緒に元気になりませんか? (倉谷清子)

 

 住み慣れたお家で楽しみや生きがいを持ち、安心して生活を送って頂けるよう、本人、ご家族の意向に沿いながら支援させて頂きたいと思います。  (松本みつ子)